相良油田 2012.9.12 Part6

DATA

■相良油田資料館

中が真っ暗な資料館 営業してるよね?( ̄∇ ̄|||)

 

着いた早々ですが、いきなり核心部分というか、メインの資料館に入ります。

思った以上に、小さい所かも・・。

 

この資料館は、無料で見学できるんですよ。

その割に、誰も居ませんね。

静かでいいけど、営業しているのか不安になるぐらい、中は薄暗い・・。

 

喉が渇いたから、自販機でジュースが欲しかったけど、自販機も無い。

お土産屋さんも、レストランも無い。

観光地というより、本当の公園みたいですね( ̄∇ ̄|||)

 

無料の施設だけど、受付みたいなのがあり、おばちゃんから声をかけられる。

どうやら、ここの係員の方みたい。

私はカメラ持ってるし、何勝手に写真撮ってるの、この泥棒猫めっ!って怒られるのかと焦ったけど

逆に、どうそどうぞ、好きなだけ撮ってってくださいよ〜っと、友好的でした( ̄∇ ̄|||)

 

お言葉に甘えて、撮って行くぞ!

その前に、名簿に名前を書く・・。

福井県の佐久間艦長記念館と同じで、無料で運営=税金で運営なので、入場者数が重要なんでしょうね。

こういう無料施設は頑張って欲しいので、名前を書いておきましたよ。

 

まずは、相良油田がどんなところなのか?

昔の油田って、どんなだったのかを解説してくれる、ムービーを見る。

ワクワクするにゃ!

 

この施設の中で、一番お金がかかっていると思われる・・

 

ファンタスビジョンと言って、ジオラマに映像を投射して、リアルに見せるやつです。

今年に行った、琵琶湖博物館にあったのと、同じなのかな?

 

ボタンを押すと、始まるハズなのに、何度押しても始まらない。

あれれ?

しばらくすると、係員のおばさんから、これから電源入れるから待っての声が。

節電してた?( ̄∇ ̄|||)

 

ポチっとな!

 

ここはシアター風になってて、椅子がいくつか並べられてるけど、私一人だし、写真を撮りたかった

ので一番前というより、モニターの真ん前に陣取って見てました( ̄∇ ̄|||)

 

背景が反射して見づらいけど、ゆるキャラ?が登場して、解説してくれる

 

古い昔の油田なので、機械で掘削するわけではなく、人の手で穴を掘って、穴に入った人が

石油を汲み上げ、地上の人が人力で石油の桶を、上まで引き上げてたそうです。

想像しただけでも大変そうですが、実際はかなり大変だった様です。

 

ジオラマが登場し、映像が重なる 地下には石油を採っている人が・・

 

石油が出るため、灯りとなる火は使えない。

引火でもしようものなら、100%死ぬだろうし、せっかくの石油も無くなってしまうかもしれないしね。

金山では、サザエのランプを使ってたけど、ここではそれも使えないから、外の復元した小屋の様に

明かり窓を作って、その光だけを頼りに、100m以上ある地下で作業したそうです。

怖いだろうなあ(>_<)

 

地上側で作業する人達 給料低くてもいいから、こっちの方がいいよね

 

穴が深くなると、空気も無い。

その空気を送るために、上の小屋では空気を送風するための、"たたら"を踏んでたとか。

下の人と上の人が喧嘩して、もう空気を送ってやらないと言いだしたら、簡単に下の人が

死んでしまいますね( ̄∇ ̄|||)

 

かなり危険な作業で、死者が出たそうだけど、その事に関しては一切書かれてませんでした。

事故とかあったのか見たかったけど、決していいことではないせいか、全く無くて残念でしたね。

黒歴史?は闇に葬るか・・。

 

危険な事もあるし、いつまでも人力では、効率が悪い。

そこでアメリカから最新の機械彫りの機材を仕入れて、試験的にやったら成功。

日本初の機械彫りの油田と、なったそうです。

分かりやすいムービーだったな。

 

機械化して、めでたしめでたし!

 

いよいよ展示物の資料を見て行く。

どれぐらいあるのかな?

順路が書かれていないから、適当に近くにある物から、撮って行くか。

帰ってから、この順番の方が、分かりやすいと思ったら、後から変えればいいしね。

 

これが当時の発掘風景? 実は、唯一残っている油田 さっき外で見たやつ

 

相良油田で実際に産出した、石油が展示されている。

他の油田の石油も比較展示されていて、かなり品質がいい石油だったと書かれていました。

そんなに良くても、今は取れなくなっていてはなあ・・。

 

石油の加工品?

 

バイクや車に、ジェット燃料を入れたら爆発的に速くなる?!

 

右が相良油田の石油! 左がライバルの新潟県の石油

 

比較の表があるけど、石油マニアでもなければ、数値が低い方がいいのか、高い方がいいのか分からない。

項目の意味も分からない。

うーん、どうなんだろう?(汗

 

数値の意味は、よく分からないけど、とにかく奇麗らしい

 

実際に、容器に入った石油を見ると、色的にも透明度があって、奇麗と言えば奇麗に見える。

イベント時に、石油を採掘したらしいけど、精製せずにそのままバイクに入れたら、普通にバイクが

走った程、奇麗らしいですよ。

お土産で、新型グランドマジェスティに、入れてくれないかな?(^^ゞ

 

今年採ったばかりの石油!

 

イベント当時の新聞記事 石油まつりではなく、新茶まつりなんだ( ̄∇ ̄|||)

 

この発動機とやらは、ヤマハ製?

 

石油自体の解説パネルが、いくつか並んでいる。

小学生向けというか、そんな感じですね。

ただし、この資料を作ったのは昔みたいで、現在とは事情が若干違うぽい。

何年現在の資料なのか、明記してくれた方が、より参考になったのになあ。

 

社会の教科書に載ってそうな解説

 

1994年現在の資料?

 

手作り感のある、油田があった頃の様子を再現したジオラマがある。

寄贈って書いてあるけど、地元の方が作ってあげたのかな?

手作り資料館だ( ̄∇ ̄|||)

 

中央にあるジオラマ 当時はあちこちに油田が

 

地元の方の手作り!

 

こんな感じで、櫓がいっぱい!

 

手作りだと侮るなかれ。

かなり細かく作ってあるし、どれが何かなのか、解説までつけられている。

これはすごい。

 

解説も手描き 夏休みの自由研究みたい 金賞もの?!

 

ただ、ちょっと分かりにくいかなあ・・ 資料丸写し感が拭えず、人に見せるものとして弱いか

 

色が薄くなっているけど、各部に印があり、解説と連動している

 

どうやって、作ったんだろう?

 

このジオラマが本当なら、その当時の村の様子は、かなりスゴかったことになりますね。

まさに"油田の町"だったんだろうなあ。

その名残を見てみたかったけど、悲しい事に、手彫りの油田は1つも現存していない・・。

戦後間もなく、閉山というか、やめちゃったらしいけど、全部埋めちゃったというのも

納得できませんね。

ひとつぐらい、残しておかないものなのか?

勿体ない・・。

 

外に復元されていた、小屋がいくつもこの辺りにあり、係員さんによる解説に寄れば

小屋ごとに石油企業が別れていて、こっちは日石とか別れていたとか。

 

ジオラマはもう一つあり、さっきのは機械彫りの時代だったけど、もう1つのは手彫りの時代。

かなり対象的ですね。

機械彫りでは、櫓みたいな井戸掘りの構造物が特徴だけど、手彫りの場合は、井戸の上に

小屋があるだけだから、"油田"といった感じが、あまりしない。

 

なんか、日本昔話の様な世界観

 

石油掘ってます! さっきのムービーでも見たね

 

地上スタッフ 番号は解説と連動している

 

人力、、わざわざ上に登って、開閉させてたの?!Σ( ̄□ ̄;)

 

空気を送ったり、石油を引き上げたり

 

こちらも解説が書かれてあり、手書きで書かれているし、低予算の中で作られた事が

わかりますね( ̄∇ ̄|||)

日本では数少ない、貴重な油田跡だし、普通だったら観光の目玉として、県が力を入れても

おかしくないけど、ここまで完膚なきまで?史跡が破壊されてしまっていては、紹介しようがない。

だから、村が運営するしかない事に、なったのでしょうか?

せっかくの遺産を潰したやつ、死刑ですよね(-_-メ)

 

解説1 こちらは名称ではなく、説明書きで分かりやすい

 

その続き

 

相良油田は、太平洋側唯一の油田らしいです。

どうして、ここに油田ができたのか解説されてたけど、よくわかんないなあ( ̄∇ ̄|||)

偶然が重なったのか、運が良かったみたいですね。

 

これが自慢です!

 

当時は、海岸沿いに石油施設があったとか

 

相良油田の歴史の紹介。

手彫りしていたぐらいだから、明治5年から始まり、昭和30年で終わる。

それなりに長いけど、金山とかに比べると、短命でしたね。

金山の場合、普通に4、500年は続いてましたから。

 

相良だけでなく、国全体としても一大事業だったでしょうね

 

約80年の歴史 ただし、事故等は記録されていない・・

 

産油量 明治時代は採れた物の、大正を境に落ちて行く・・

 

ちなみに、ねこHPに載っている、新潟県の油田を見ると、驚く事が書かれてますね。

相良油田が、日本初の機械彫りだと聞いていたのに、新潟の方も"日本初"と書かれている。

え〜?!Σ( ̄□ ̄;)

新潟県の油田は資料館が500円だったので、中に入らず、外にある無料の公園にあった

数少ない説明パネルを見ただけですが・・。

 

新潟の油田では、明治24年に機械による掘削をしたそうです。

一方、相良油田では明治37年に機械化したから、確かに日本初は新潟の方か。

皮肉にも、新潟県の方には、当時使っていた機械が何点か保存されていたけど、こちらはほぼ残ってない。

当時の現地の人達の、文化財、遺産に対する知識、認識の違いが出たのでしょうか?

ちゃんと残していれば、現代の、後世の人達が観光資源に役立てれたかも、しれないのに・・。

相良の人達は、先祖を恨みましょう( ̄∇ ̄|||)

 

戦時中も操業してたけど、限られた資源として、かなり貴重なものだったのでしょうか?

ひょっとしたら、一つも現存していない理由は、空襲を受けたからとか?

でも、それだったら、その事が年表にもあるだろうし、当時の写真があっても不思議ではない。

攻撃は、全く受けなかった?

 

かなり貴重な当時の写真 明治だから戦前も戦前

 

産油量が書かれていて、最盛期には年間ドラム缶3600本採れたそうだけど多い方なのかな?

時代が違うけど、現代の大量消費時代だと、月に3600本ならともかく、年間で3600本程度では

あっという間に、無くなりそうですね。

東海地方だけで使うならともかく、関東に持ってくとか広範囲で使ったら、瞬殺ですよ。

 

一日、ドラム缶9本 GSで一日の消費量は、どれくらい?

前へ 次へ リストへ